落しぶたはなぜ必要なのでしょうか?
落としぶたとは?
煮物のときに落としぶたをする場合がありますが、落としぶたとは鍋より一回り小さく食材に直接するものです。木、ステンレス、またはオーブンシートを切って使うこともあります。
落としぶたを使う理由。
素材を煮る場合、煮えるのは煮汁に使っている部分だけ。たっぷりと煮汁があり、全体が煮汁に使っていれば問題はないのですが、そうも行きません。
例えば煮魚。煮汁が少ないので味をつけるにはひっくり返さなくてはいけません。しかし身が柔らかいので、崩れてしまいます。
またたっぷり汁があるおでんでも、軽いものは浮き上がってしまい煮汁に浸かりません。
そんなときに落としぶたを使います。落としぶたをすれば、煮汁が沸騰して上がってきてもふたにあたり全体に回り味が染み込みます。また蒸発も減らせるので煮汁が減りにくくなるし、温度も保てます。
適材適所で落としぶたを選ぶ
落としぶたも種類があって、キッチンペーパー、オーブンシートなどの柔らかいもの。柔らかいのでデリケートな食材にむいています。ただし切り込みを入れて、空気の抜け道を作ってから使います。
木やステンレスでできたものは重さがあるので、しっかり素材を煮汁に鎮めることができます。木の落としぶたは食材とくっつかないように、水で濡らしてから使います。
落としぶたを使う目的と素材を考えて、どれを使うかを選びます。煮物を上手に作るには落としぶたを使えるといいですよ。